ケアレスミスを簡単に直せるたった一つの方法【算数ケアレスミス対策】

テストにおいて〝ケアレスミス〟は非常に勿体ない間違いになります。

1点を争う中学受験において、たった一つのケアレスミスが合格、不合格を分けることもあり得ます。

「お子さんのケアレスミスで困っている。」という相談を受けることがありますが、ケアレスミスは簡単に直せます。

学校や、塾などでは沢山の計算問題が出題されますが、多くの計算問題を解くことはケアレスミスの改善に全く繋がりません。

ケアレスミスをなくす為に必要なことは、ケアレスミスに対する〝意識改革〟をすることです。

ケアレスミスする要因とは

ケアレスミス対策をする前に、ケアレスミスの原因を知ることから始めます。

ケアレスミスをしてしまう原因は大きく分けると、精神的なコト技術的なコトの二つに分けられます。

ケアレスミスの要因 精神編

精神的なことでケアレスミスしてしまう要因は下記などが挙げられます。

  • あわてんぼうでスピード重視
  • 注意力が散漫
  • 自信家で確認しない
  • 面倒くさがり

公文や100マス計算などをしている場合は、お子様がスピード重視になっていないか常に確認する必要があります。

早く解くことも重要ですが、間違ないで解くことの方が重要です。

学校や塾の宿題も計算問題が多く出ますが、多くの計算問題をやることはケアレスミス対策にはなりません。むしろケアレスミスを誘発する原因にもなりえます。

面倒くさがりの子は適当にパパっとやってしまいますし、あわてんぼうの子にとっても、問題が多すぎると急いで解こうとします。注意力散漫の子にとって、多すぎる問題は注意力を削がれる要因になります。

かと言って、宿題をやらないわけにはいかないでしょうから、計算問題はスピードよりも間違えないことに重きを置いてやる癖を身につけましょう。

ケアレスミスの要因 技術編

ケアレスミスの要因は技術的な所も大きいです。

  • 字が汚いので自分の文字を読み間違える
  • 繰り上がり、繰り下がりを忘れる
  • 文字同士が近すぎる
  • 桁をずれて書く

ケアレスミスをよくするお子様の場合、まずはその原因を押さえましょう。

字が汚いと、1と7、2と3と5、6と8など自分で書いた式の数字を読み間違えて計算してしまうことがよくあります。

ひっ算の際、繰り上がり、繰り下がりを忘れたり、桁を揃えず書いてしまい間違えることもよくあります。

また文字が近すぎて隣同士の数字と重なって書いて読み間違える子もいます。

ケアレスミスをする原因が上記のどれか一つなら、そこを直せば良いので指導も簡単です。

ただケアレスミスをする子は、一つの要因の場合というのは少なく、精神的なこと、技術的なこと、いろいろな要因が重なってミスをする場合が多いです。

ケアレスミスの対策 意識改革

上記のような様々な要因でケアレスミスが起きますが、ケアレスミスを改善する方法は一つです。それは〝ケアレスミスに対する意識改革〟を行うことです。

ケアレスミスをする子の多くは、ケアレスミスを重くみていません。

「計算間違えた。惜しかった。」、「ケアレスミスしたけど考え方は合ってるから大丈夫。」、「単なる計算ミスだから、次回、気をつけよう。」など、甘く考えている子が大半です。

親の方も「人間だからミスは仕方がない」と思っていると、一向に良化しないでしょう。

上記のように、ケアレスミスを軽く考えている内はミスはなくなりません。

間違いに惜しいも、惜しくないも、ありません。全く分からない問題もケアレスミスの問題も間違いは間違いで得点は同じです。

テストに次回はありません。中学受験の時にケアレスミスをして次回のテスト云々と言い訳しても後の祭りです。

次回は、、次回は、、と言って早めに対策を打たないと、ケアレスミスは永遠になおらないでしょう。

ケアレスミスの意識改革のやり方

計算のケアレスミス対策に沢山の計算問題を解く必要はありません。

簡単な問題を時間をかけて5問解けば十分です。

問題を解く前に、子供にケアレスミスをなくすことの重要性を説明しましょう。もし公開テストなどで実際にケアレスミスした問題があればそれを見せながら「正解率90%の簡単な計算問題と正解率10%の難しい問題。得点は一緒。どちらが簡単に正解できる?」「10%の問題を正解したのに、ケアレスミスで減点したのは非常に勿体ないよ」などと説明します。

ケアレスミスの要因が掴めている場合は、その対策も一緒に説明しましょう。スピード重視の子には「時間をかけても良いから絶対に間違えないで解いてごらん。」、注意散漫の子には「簡単な問題が5問だけだから集中して間違えないで解けるよ。」と声をかけます。

技術的なことも同様に「いつも間違える1と7を意識して読みやすい字で解くように。」、「ひっ算の場合の繰り上がりは忘れずに書くんだよ。」とアドバイスします。

簡単な問題を5問だけなので、計算自体は確かめ算をしても5分もかからないと思いますが、アドバイスの方は時間をかけ説明しましょう。

正解したら褒めてあげましょう。

上記のやり方で問題を間違える場合は、ケアレスミスでなく、問題の解き方自体を間違えて覚えている可能性があります。その場合は解き方を始めから教え直して下さい

上記のようなやり方で学年にあった計算を日常的に実施します。たし算、引き算、掛け算、割り算、小数点の計算、分数の計算など学習した範囲を全てカバーするように計算します。

上記のようなケアレスミス対策を毎日(週に数回)実施してみて下さい。ケアレスミスに対する意識が変われば、自然とケアレスミスは減少していきます。

最後に

ケアレスミスは、単なるミスではありません。

中学受験に限らず、その後のテスト、高校受験、大学受験などにもケアレスミスは影響を及ぼします。たった一つのケアレスミスが、その後の進路を左右する可能性もあるのです。

ケアレスミス対策をしっかりやり、早いうちにケアレスミスを克服することを心掛けましょう。

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