小学生の学習方法の選択【塾、通信教育、家庭学習】

小学生の勉強方法は親が決めることになります。

中学受験をするか、しないか?

勉強は小学校で教わる範囲を理解していれば良いのか?それ以上を望むのか?

現在は小学生から通える塾や、タブレットを使った通信教育、大手の出版社から出されている様々なテキスト、ありとあらゆる選択肢から学習方法を選べるようになりました。

バリエーションが増えた分だけ、家庭にあった学習選びを迷う方もいると思います。

本日は、様々な角度から考える家庭にあった学習方法の選択方法を解説します。

ご家庭にぴったりな学習方法

東大生の家庭の世帯収入は75%が750万以上、60%が950万円以上です。国の統計でも収入が多いご家庭の子ほど成績が良い傾向にあり、貧困の連鎖の一因になっています。

下世話な話になりますが、教育費にお金をかければかけるほど子供の成績が上がるのは事実です。

当サイト「中学受験コム」では、塾に頼らず家庭学習のみで中学受験をする記事や、家庭学習の効率の良いやり方などの記事を掲載していますが、塾にお金を掛けることは無駄だとは思っていません。

教育費用は子供の未来への投資です。自分の贅沢な暮らしを我慢してでも教育費用は捻出したいと考える親御さんも数多くいると思います。

一方、家計の関係で教育費に多額の費用を掛けられないご家庭もあります。その為、当サイトでは、お金を掛けないで効率良く成績を上げる勉強方法もご提案しています。

進路から選ぶ学習方法

家庭によって教育方針の違いがあります。小学生の内はノビノビ遊んで欲しいから勉強は必要ない、高校受験の土台作り程度の学力は身につけて欲しい、難関中学を受験させたい。など様々です。

まずは進路から考える学習方法を見てみましょう。

進路 学習方法 特色
中学受験 私立(難) 個別指導、家庭教師 集団塾以上に子供の特性にあった学習を提供してくれます。
中学受験 私立(中~難)・公立一貫校 集団塾 サピックスや日能研など。中学受験をする子供の大半が通っています。
中学受験 私立(易~中)公立一貫校・受験なし 通信教育 専用タブレットを使用するタイプの通信教育が増えてきました。
中学受験 私立(易~中)公立一貫校・受験なし 家庭学習 市販のテキストや問題集を用いて親が子供に勉強を教えます。

中学受験【難関校】

中学受験で難関校を考えてる場合は、サピックス、四谷大塚、日能研、早稲田アカデミーなどの大手の集団塾に通っている子が大半です。

講師1人に対して生徒が1人や2人などの少人数制の塾や、家庭教師などの選択もあります。

息子
少人数塾では集団塾のテスト対策もするところもあるよ
パパ
集団塾でトップのクラスに入るのも一苦労

最近では大手の集団塾を通いつつ、家庭教師や少人数制の塾に通っている子も大勢います。個別の塾の場合、中学受験の対策の勉強をするだけでなく、集団塾のテストの対策まで実施している塾もあります。集団塾でトップのクラスに入るだけでも大変ということですね。

中学受験 【中~難関校、公立一貫校】

中学受験で偏差値50クラスを受ける場合も、集団塾に通っている子の方が多いです。

偏差値50というのは、平均という意味ですが、中学受験の偏差値50と言うのは、難しい部類に入ります。私立の中学受験は当たり前のように小学校では習わない範囲の問題が出題されます。

小学校で毎回、満点を取るような優秀なお子さんでも、受験対策専用の勉強をしていないと手も足も出ない問題が出されることがあります。

公立一貫校の場合、教科書に載っていないような知識を求める問題はあまり出題されませんが、グラフの見方、文章を読む力、書く力、応用力などが必要になってきます。

昨今は、公立一貫校の人気が凄まじいものがあり、私立のブランド校を超える倍率になることも珍しくありません。その為、集団塾でも公立一貫校専用のクラスを設けています。

中学受験 【易~中、公立一貫校】

最近の中学受験は公立一貫校の人気が集まっています。費用は公立と一緒な上、6年間を通じ質の高い授業が受けられるの魅力です。

通信教育にも、公立一貫校対策のコースがあり、各通信教育でも実績が出ています。

集団塾では結構な費用の出費になります。家計的に集団塾が難しいようなら通信教育⇒公立一貫校という選択は大いにありです。

中学受験なし・中学受験【易~中、公立一貫校】

難関校を除く私立、公立一貫校を家庭学習のみで受験する選択肢もあります。(家庭学習のみで難関校を合格する子もいますが稀有な存在です。)

家庭によっては教育費に多く出費出来ない場合もあるでしょう。

とりあえず受験してみて、受かれば公立一貫校、落ちても地元の公立中学に行かせれば良い、と考えるご家庭も多いと思います。

その場合、家庭学習の選択もありでしょう。ただ家庭学習の場合でも、テキストや過去問などを買わないといけないのである程度の出費は掛かります。場合によっては通信教育と変わらないか、それ以上かかる場合もあると思うので注意が必要です。

当サイトでは中学受験を考えていないご家庭でも、家庭学習を取り入れた方が良いと考えています。小学校の勉強をしっかりやることで、中学の勉強の土台作りにもなりますし、後々の高校受験にも必ずプラスの効果を生むでしょう。

世帯収入から考える勉強方法

国の調査で、世帯収入と子供の偏差値は関係していることが判明しています。やはり教育費を掛ければ掛ける程、成績は上がるものです。

ただ世帯収入が成績に関係するのは1200万円までだそうです。それ以上になると、2000万稼ごうが、1億稼ごうが、成績に影響ないようです。

息子
例え100億あっても教育費に掛けられる金額自体に上限があるからね。
パパ
世帯収入1200万円が十分な教育を受けられる目安だね

今回、世帯収入から考える勉強方法を提案していますが、実際は子供の人数、ローンのありなし、住む地域によって大きな差があります。あくまで参考程度にお考え下さい。

世帯収入(目安) 学習方法 月謝(目安)
800万~1200万以上

集団塾+

個別指導塾、家庭教師

集団塾2万円~

個別指導塾、家庭教師2万円~

500万~800万 集団塾 2万円~
~500万 通信教育 3000円~
~500万 家庭学習 0円~
息子
上記の図の金額はあくまで目安だよ
パパ
詳細の金額などは下のパートを見てね

個別指導塾&家庭教師に掛かる費用

個別指導塾も家庭教師もマンツーマン指導なので料金は高めに設定されています。塾や家庭教師によって価格の差にバラツキがあるのが特徴です。

家庭教師の場合、大学生だと1時間2000円~、プロ講師だと1時間3500円~と差があります。プロ講師の場合、実績が高い講師だと1時間7000円~、人気の高い講師だと1万円以上掛かる場合もあります。

優秀な個別指導塾、家庭教師だけでも十分、中学受験に対応出来ますが、集団塾に通いつつ、家庭教師(個別指導塾)を併用している家庭もあります。

集団塾では沢山の宿題が出ます。親が面倒見て、家でやらすのも一苦労だと思います。金銭的に余裕のある場合は、家庭教師に集団塾の宿題の対応や、クラス分けテストの対策などをお願いする方もいます。

月謝を2万円~と書きましたが相当安く見積もっています。実際は時間給いくらの講師を雇うのか、週に何回、1日に何時間教わるかで金額は青天井に上がっていきます。

仮に1時間3000円の講師を一日2時間、月に10回呼ぶ場合、月謝は6万円になります。

集団塾に掛かる費用

サピックスや日能研などの費用はいくらぐらいかかるのでしょうか?

表には月謝2万円~と記入しましたが、実際はもっとかかります。大手の塾は6年生時の1年間で100万円の塾代が掛かると言われています。それを単純に12で割ると83000円の月謝になります。

どの塾を選ぶのか、どのコースを選択するかで掛かる費用は変わってきますが、個別指導塾や家庭教師と違って、青天井の価格設定ではありません。高いコースを選択しても年間約100万円から少し足が出る金額で収まります。

通信教育に掛かる費用

塾や家庭教師に比べ、通信教育の費用はグッと下がります。

インターネットの普及により、塾や家庭教師に習わなくても、質の高い勉強を受けられる時代になりました。

特にスタディアプリは月額980円という驚きの低価格で勉強が出来ます。例年、難関校に合格者を多数輩出する実績を持つ、Z会の中学受験コースでは4教科で月2万円強で勉強が出来ます。

集団塾の6年生時の1年間の費用が100万円なことを考えると、低価格です。

家庭学習に掛かる費用

家庭学習はお金が掛からないと思っている人もいると思いますが、実際は意外とお金が掛かります。

中学受験を考えていない場合は、学校の教科書を使い、インターネット上にある無料プリントなどを活用すればお金を掛けずに学習可能です。

中学受験を考えている場合、テキストや問題集を個人で買う必要があります。テキストや問題集の相場は700円から1200円くらいが多く、買う数によっては通信教育より費用が掛かってしまう場合もあるので注意が必要です。

勉強方法の選択 まとめ

前節までで説明した進路や費用、その他、諸事情を含めた総合的な評価を見てみましょう。

家庭教師(個別指導塾)&集団塾の併用

項目 評価
実績 ★★★★★
費用(★が多いと低価格) ☆☆☆☆☆
親の負担(★が多いと楽) ★★★★☆

実績は間違いなく最上位です。その分、掛かる費用も高いです。親の負担は塾の送り迎え、家庭教師の受け入れなど必要ですが、勉強の指導などの労力は軽めです。

家計に余裕があり、結果を望むなら、こちらの学習方法をおススメです。

集団塾

項目 評価
実績 ★★★★☆
費用(★が多いと低価格) ★★☆☆☆
親の負担(★が多いと楽) ★★☆☆☆

実績も多いにあり、費用も高めですが家庭教師のように価格設定が青天井ではないので安心です。

どの塾も宿題が多く出ますので、親の負担は意外と大きいです。

通信教育

項目 評価
実績 ★★☆☆☆
費用(★が多いと低価格) ★★★★☆
親の負担(★が多いと楽) ★★★★☆

通信教育は費用が安く、送り迎えなどもないので親の負担も軽めです。勉強の指導も、タブレットで楽しく子供が1人でも進められるように工夫されているのでかかりません。

共働きの家庭で塾の送り迎えが大変な場合、通信教育は最大の味方になると思います。

費用が安めな為、集団塾に通いつつ通信教育をしているご家庭も少なくありません。

家庭学習

項目 評価
実績 ★☆☆☆☆
費用(★が多いと低価格) ★★★★☆
親の負担(★が多いと楽) ☆☆☆☆☆

家庭学習で中学受験を乗り越えようとすると、親の負担が大きいです。★0の評価ですが-でもおかしくありません。

子供に勉強を教えるのが好きだという方は負担と思わないので家庭学習の選択もありです。

学習方法のまとめ

今回は様々な角度から学習方法を見てきました。

学習方法を選択する場合、世帯収入(費用面)を考えるのは必須になります。まずは費用面から選べる範囲の選択肢を見極め、その中から進路や家庭の事情に合わせた学習方法を選びましょう。

 

 

 

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