〝二月の勝者〟について塾講師に感想を聞いてみた

小学生をスポットに当てる漫画にスポーツ題材をした漫画は多いですが、勉強や試験に当てたものは多くありません。

そういった意味で高瀬志帆さんの描く〝2月の勝者ー絶対合格の教室ー〟は中学受験の事情を垣間見れる数少ない漫画です。

今回はテレビドラマ放送も決まりノリに乗っている中学受験を題材にした漫画〝二月の勝者ー絶対合格の教室ー〟についての雑感、補足などを纏めてみました。大手塾の現役講師に漫画の内容がリアルに近いかなども聞いてみました。

二月の勝者ー絶対合格の教室ーとは?

高瀬志帆さんによる〝中学受験〟を題材にした稀有な漫画で2018年に〝週刊ビッグスピリッツ〟で連載スタートし、現在も連載中です。

ストーリー

中学受験塾の桜花ゼミナールに佐倉麻衣が新人講師として就任するところから話がスタートします。彼女の就任と同時に、校長として黒木蔵人が最大手の中学受験塾フェニックスから移籍してきます。

就職したばかりで中学受験業界のことを知らない佐倉麻衣、「生徒は金脈」「親はスポンサー」と過激な発言と行動を繰り返す中学受験界のプロ黒木蔵人の2人を中心に話は進んでいきます。

個性的な生徒も大勢出てきますが、生徒目線のストーリーでなく、中学受験の講師側からの目線で話が進んでいくので、塾業界の裏側、中学受験に関するデータなどが多数出てくるので中学受験を検討している親が読むのにもってこいの漫画です。

パパ
〝二月の勝者〟は中学受験業界のデータ満載だから受験生の親にとっては最高の教材じゃ
息子
塾代などの金額などの生々しい表現が多いから受験生(小学生)に読ますかは親が一旦目を通してから決めてね

二月の勝者の意味

二月の勝者というタイトルなのですが、中学受験の受験日、合格発表日が2月の学校が多い為、二月の勝者=受験合格という意味です。

サブタイトルに絶対合格の教室とありますが、本当に生徒全員が合格するかは掲載中なのでまだ分かりません。

合格出来たのは『父親の経済力』『母の狂気』

この漫画の冒頭は黒木蔵人が生徒に向かって「自分は天才でも思っているのか?カン違いも甚だしい。君達が合格できたのは父親の経済力、そして母親の狂気」というインパクトのある発言から始まります。

このセリフで読者のハートを一気に惹きつけます。

パパ
ダチョウ俱楽部的に言えば〝掴みはOK〟
息子
このブログの掴みは、、、、。
二月の勝者をもっと参考にしてね♪ヤーーー
関連記事

中学受験、私立中高一貫校と言えばどのようなイメージを持ちますか? 現在の親世代が子供の頃は〝私立中学は一部のお金持ちの学校〟というイメージがありましたよね。 子供の将来のことを考えると私立中高一貫校に行かせたい、でも我が家の家[…]

中学受験は本当にお金が掛かります。詳細は上の記事で

関連記事

中学受験に合格する為に一番必要な要素は何でしょうか? やっぱり受験を受ける本人でしょうか?それとも中学受験のノウハウを知り尽くした大手の塾?ひょっとしてサポートする親? 結論から言うと、中学受験の合否は親で決まります。 割合的に[…]

中学受験は親で決まります↑

漫画の内容自体も、父親の経済力⇒多額の金額がかかる中学受験業界の裏側。母親の狂気⇒中学受験は親の受験と言われるぐらい親のモチベーションが必要。親子の様々な葛藤など。が主なテーマになっています。

名セリフのモデル

冒頭の名セリフですが、実はこのセリフにはモデルになっている発言があります。

圧倒的、東大合格者数を誇る開成中学の校長が「おまえらが合格できたのは、1に母親の狂気、2に父親の経済力、3におまらの力。だから調子に乗るな」という趣旨の発言を入学式でしたとされています。

二月の勝者では〝3にお前らの力〟という部分をカットしているので、余計にインパクトのあるセリフに仕上がっています。

テレビでドラマ化されます

日本テレビ系で7月から柳楽優也さん、井上真央さんを主演にドラマ化される予定だったのですが、新型コロナウィルスの影響で放送延期となってしまいました。

塾関係者に聞いた感想

私の感想としては、中学受験業界のことを知れる貴重な漫画ですが、それ以上に普通に漫画として非常に面白い、生徒の葛藤、親の葛藤は感動して泣ける。超おススメ漫画です。

ただ塾業界が実際に漫画のような世界なのか気になったので大手塾に勤務しているブラリさんにその辺のことを中心に聞いてみました。

「中学受験のデータを細かいとこまで調べていて参考になります。塾業界の裏側もリアルに近いけど、漫画風にアレンジしてる箇所もある。描かれている講師が皆良い人。面白いので私もメチャクチャ嵌っています。」

との、ことでした。

塾講師から見ても、参考にするほどの出来なのですね。凄いですね。

塾業界もリアルに近いとのこと。漫画風にアレンジしているのは、当たり前ですよね。平凡な箇所を書いても漫画として面白くないですもんね。

描かれている講師が皆良い人=実際の塾講師には良くない人もいるってことでしょうか?笑

それはさておき、黒木蔵人も過激な言動を繰り返していますが、メチャクチャ生徒想いで良い人なのが透けて見えます。塾外でも訳ありの生徒を抱えているようなのですが、その辺のエピソードも絶対泣ける過去があると期待しています。

まとめ

高瀬志帆 の描く『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』は中学受験を題材にした稀有な漫画。

塾関係者も参考にするほど、中学受験についての詳細なデータが掲載されていて中学受験業界を知りたいと思っている人にはもってこいの教材です。

漫画としても、非常に面白く、普通に感動して泣けますので中学受験に興味ない人でも楽しめる作品です。

テレビドラマ、早く始まらないかなぁー。楽しみに待っています。

二月の勝者の最新記事8件