中学受験に合格する為に一番必要な要素は何でしょうか?
やっぱり受験を受ける本人でしょうか?それとも中学受験のノウハウを知り尽くした大手の塾?ひょっとしてサポートする親?
結論から言うと、中学受験の合否は親で決まります。
割合的には親が8割、子供が1割、塾が1割くらいでしょうか?
なぜ受験を受ける本人以上に、また勉強を教える塾以上に、親の役割が重要なのか、分かり易く説明します。
受験する子供よりも親が重要なわけ
中学受験に限らず、勉強は本人の特徴に多大なる影響を受けます。その子の特性として努力が出来る子、苦手な子、物覚えが良い子、悪い子。様々です。
子供の特性は親の育て方で決まる
最近のテレビや雑誌などで〝運動能力は遺伝でなく、幼少時代の体験が重要。一方、知能は(母親の)遺伝が重要。〟という話題をよく目にします。
こういった研究の結果や、ニュースは時代によってコロコロ変わるので、100%真実とは言い切れませんが、少なからず遺伝が子供の知能に影響してくるのは事実でしょう。
勉強の出来る出来ないは、生まれつきの知能で決まる訳ではありません。生まれつき、物覚えが良くても学習しなければテストの点は上がりませんし、その逆もしかりです。
勉強の出来る出来ないは、知能、勉強時間、勉強の効率、性格など様々な要因が絡んできます。
知能と性格
知能、性格というものは先天的な要素もありますが、後天的な要素も大きいです。幼い頃から、絵本を読み聞かせたり、立体パズルで遊ばせたり、親子で会話のキャッチボールを沢山したり、些細なことで知能の訓練になります。
子は親の背中を見て育つと言われるように、日ごろの親の態度が子供の人格形成に影響を及ぼします。
幼少時代に365日、一緒にいる親の接し方しだい、育て方しだいで〝頭の回転の早い子、努力が出来る子、周りに優しく出来る子、積極的な子〟色々な特性を帯びていきます。
「この子は努力が出来ないから勉強は向いてない。」だとか、「物覚えが悪いから受験なんて無理。」と、親が子供を評価しても、そう育てたのは親本人なのです。
勉強の効率、勉強時間
子供は勉強が嫌いです。中には勉強大好きと言う子もいると思いますが、大半の子は勉強よりもゲームをやったり、友達と遊んだりする方が好きです。
そういった子に〝いかに勉強に意識を向かわせるか、勉強する時間を管理するか〟は親の役割です。
家庭の方針で、勉強は学校の宿題だけをやれば良いだ、とか、小学生は子供らしくノビノビ育って欲しいから勉強はしないで良い。など親の教育方針次第で子供の勉強時間が変わってきます。
勉強の効率についても、子供は何も決めれません。親がテキストを選んだり、その子に合った塾を選んだり、最後に決めるのは小学生の子供よりも大人です。
中学受験を受けるのは小学生
当たり前ですが、中学受験を受けるのは小学生です。受験する時は6年生ですが、勉強を始める時は4年生だったり、5年生です。まだ何も自分で決められない年齢です。
中学受験を目指すのも、通う塾を選ぶのも、親の考え一つです。中学受験は親のエゴと揶揄されることがありますが、そういったことを指しているのでしょう。
子供の方から中学受験をしたい。と言い出すことはあっても、親の考えを汲んだり、親の誘導的な教育の上でのことが大半です。
もちろん親が中学受験を全然考えていなくても、友達の影響で子供が「受験したい。」と言い出すということもありますが、最終的にOKを出すか出さないかは親次第です。
目指す中学に関しても、私立は家計的に厳しいから公立一貫校にだとか、将来が見えやすい大学附属の中学にだとか、最終的に親の考えで決めることになります。
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中学受験が本人より親の役割が大きいわけ まとめ
塾よりも親が重要なわけ
前節では子供より親が重要な理由を述べてきましたが、次は塾より親が重要なわけを考えてみましょう。
塾はツールの一つ
中学受験を受ける子の大半は塾に通っています。特に難関校を目指す子ほど、塾率は高いです。
受験の合否は塾では決まりません。
それを証明するのは簡単です。塾で受験が決まるのなら、その塾で受けた子は皆同じ学校に合格するするはずですが、実際はそうはなりません。
同じ塾、同じテキスト、同じ授業を受けていて、合否の違いが出るのはなぜでしょうか?
それは子供次第、ひいては子供を管理する親次第です。中学受験にとって塾は一つのツールでしかなく、いかに塾というツールを有効に使うかどうかで合否に影響してきます。
塾に丸投げでは受からない、勉強時間は塾より家
中学受験の塾では、授業だけしている所は少なく、どこも膨大な宿題が出ます。その宿題は家庭でやることになり、どこまで手をつけるかは本人や親の考え方次第です。
塾だけ通わせれば宿題はやらないで良い、などと親や子が考えていたら第1志望は合格しません。(むしろ塾に通う費用が無駄です。)
どの塾でも授業を基準に進めていきますが、一回、授業を受ければその範囲は完璧という子は皆無です。宿題や復習をして勉強の理解度を深めていきます。
出された宿題をやり、テキストの内容を完全に把握するようにするには必然的に塾で勉強する時間よりも、家庭で勉強する時間が多くなります。
受験にかける想いは圧倒的に塾より親
塾の講師もお金を貰っている以上、真面目に指導してくれますし、塾の実績を上げる為にも情熱を持って授業をしてくれます。、、、が、親が子に対する情熱は圧倒的に塾より大きいです。
それは当たり前のことで、塾の講師からすると、クラスに数10名いる中での1人ですし、来年以降も生徒はやってきます。しかし、親(子供)にとって中学受験は一生に一度の話になってきます。受験に落ちたから来年リベンジというわけにはいかないのです。
塾にとっても実績は欲しいので、難関校が受かりそうな有望な子には手厚く指導して、他の子にはそこまで、、、という話もたまーにですが聞きます。
子供の特性を知っているのは塾より親
塾は親以上に受験のノウハウを知っていますが、クラス一律に指導します。一方、親は塾以上に子供の性格や特性を知っています。言ってしまえば、塾は受験のプロなのに対し、親は子供を知り尽くしたプロです。
親が勉強を指導することもあると思いますし、それ以上に子供の特性を知り尽くした親が、その子にあった勉強方法、子供のモチベーション管理(叱るより褒めた方が良い)、勉強時間の管理、体調管理などの役割を一手に引き受けます。
中学受験コム編集長のしんやです。 当サイトでは息子の〝受験奮闘記〟を担当しています。よろしくお願いします。 私は〝子供のタイプは様々、その子供にあった勉強スタイルが重要〟と考えていて、大勢を一律で指導に当たる塾よりも家庭学習の時間を大切にし[…]
中学受験が塾より親が重要なわけ まとめ
最後に
中学受験は親の影響が大きいですが、中学受験の主役は子供本人です。
稀にですが、子供を差し置いて親が全面に出てくる家庭もありますが、それはそれで問題です。
親はあくまで縁の下の力持ちの存在です。戦国時代で言えば、大将を支える軍師や参謀的な役割ですね。
中学受験をする本人は小学生なのでまだまだ周りのことは見えません、サポートする親が視野を広く持ち、有益な情報を集めて、その子の才能が最大限に活かせるように指導してあげて下さい。
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