早期学習で4年で偏差値70を目指す【マンスリーテスト3月】

中学受験コム編集長のしんやです。

息子は3年生の2月(新4年生)から臨界セミナーの中学受験科に通っています。

臨界セミナーは四谷大塚の予習シリーズを使うYTネットの塾です。YTネットには月1のテスト(マンスリーテスト)があり、息子は初めてマンスリーテストを受けました。

中学受験奮闘記では、マンスリーテストの結果を毎回、公表していきたいと思っています。

マンスリーテスト(3月)

  得点 平均点 偏差値 順位
算数 144 71.9 77.5 3/728
国語 140 69.2 77.1 3/716
理科 97 61.8 69.7 1/455
社会 95 66.8 65.0 4/455
2科目 284 141.1 80.1 3/716
4科目 476 274.7 75.6 2/455

               ※算数・国語150点満点/理科・社会100点満点

初めてのマンスリーテストで勝手が分からなかったのですが、偏差値と順位に関しては良い結果でした。

ただテストの結果を見ると、正解して欲しい問題もいくつか間違えています。

マンスリーテストは4週分の復習テストの意味合いが強く、出題範囲が完全に絞られます。また問題自体もテキストや問題集から出題されるので、普段の塾の授業&家庭学習をしっかりやれば満点を取れるテストです。

4年生時は偏差値70を目指そう

私はどんなテストでも、4年生時なら、準備さえしておけば偏差値65~70は簡単に取れると考えています。

偏差値70とは100名中上位2名です。50人で1位。そう考えると意外と難しそうですが、実際は50人と言っても、新4年生の段階で早期学習などを取り入れ準備をしている子はあまりいないでしょう。

新4年生から中学受験の勉強を始める子も多いですし、早期学習を取り入れているご家庭でも初めから偏差値70を目指して準備をしてくる子はそんなにいないはずです。その少ない人数の中で1番を取れば良いのです。

具体的に説明すると、ほとんどの子は3年の2学期から中学受験の塾に入ります。その時点がスタート地点の子が大勢います。

息子の場合、2年生の5月から家庭学習を始めました。周りと比べると、約2年間早く勉強に取り掛かっています。(国語に関しては幼稚園から公文に通っていました。)

勉強と言うのはコツコツと積み重ねていくものです、2年間のアドバンテージは大きな武器になります。

これが6年生になると、話は変わってきます。中学受験を目の前にして全員が必死に勉強をしています。1日10時間以上の勉強をこなし、メキメキ成績が上がってくる子もいます。

6年生で偏差値70を取るのと、4年生で偏差値70を取るのでは難易度が全く違うのです。

4年生で偏差値70を取るメリット

上節を読んで、4年生で偏差値70を取るのが簡単だとしても、果たして取る意味があるのだろうか?と疑問に思われた方もいると思います。

大手の中学受験塾では成績毎にクラス編成が行われます。某大手塾では4年生時にトップクラスにいた子の内、80%が6年生でもトップクラスに在籍してます。

塾などでは、4年生時の成績は気にしないで良い、と言われることがありますが、あれは全くの嘘だと私は思っています。

5年生から猛勉強して20%の枠を目指すよりも、早期に家庭学習をやり、始めからトップクラスに在籍し80%の枠を目指した方が簡単だと思いませんか?

なぜ偏差値70を取れたのか?

今回のテストでは4教科で偏差値75.6。算数、国語の2教科では偏差値80.1です。

我が家ではマンスリーテストに向け、家庭学習を取り組みましたが、算数と国語に関してはほぼ勉強していません。(2年間のアドバンテージで偏差値80.1を取ったことになります。)

算数、国語の勉強をしなかったので、その分、理科と社会に勉強を絞れたのは大きいです。

範囲が限られていると分かっていても、予習シリーズは結構、細かいとこまで覚える必要があるので、4教科の対策をするのと、半分の2教科の対策をするのでは時間と労力が全然違ってきます。

家庭学習で偏差値70を取る勉強方法

低学年からの早期の学習に取り組むコツは楽しく勉強することです。

勉強に一番大切なことは勉強の習慣化です。ただ勉強の習慣化を身に着けさせるのは簡単ではありません。

息子
嫌なことは長続きしないよね。

勉強を習慣化させる為には、勉強は楽しいもの。と思わせることが重要です。

早期学習 算数

楽しく勉強をすると簡単に言っても、実はそんなに簡単ではありません。

我が家では子供に勉強を楽しいと思ってもらう為にきらめき算数脳 小学1・2年生 (サピックスブックス)から、家庭学習に取り入れました。

きらめき算数脳は、中学受験塾大手のサピックスが出版している問題集です。

算数の問題集というと、計算問題を想像しますが、この問題集では一切出てきません。全ての問題が、パズルのような楽しい問題になっています。それでいて頭も使います。

楽しく勉強をする、という点では間違いなく最強の問題集です。

息子に関しては、この問題集はご褒美になっています。頑張って宿題を終わらせたら、きらめき算数脳をやっていいよ。と言うと、やった~と喜んで宿題に取り掛かります。

注意点としては、難しい問題もあることです。ただ難易度を示す☆の印がついているので簡単な問題だけ選択してやらすことも可能です。

早期学習を取り組む為の算数のコツは、楽しくやれるパズルや立体問題などから取り組むことです。

学校や塾などでは計算問題をひたすら宿題に出してきますが、低学年のうちは計算方法が身につく分だけ、最低限やれば良いと思っています。(私はそう考えているので公文の算数は早々に退会させました。)

もう一冊、パズルのように楽しめるようにと、天才脳ドリル/空間把握 初級も家庭学習でやりました。

こちらの問題集は、きらめき算数脳に比べると、立体問題や、展開図など実践に近い問題集となっています。

四谷大塚が主催する全国統一小学生テストにも、そのまま出題されてもおかしくないような問題もありますので、小学生テストの対策にも使えます。

天才脳ドリルでは、空間把握の他に、仮設思考、数量感覚というシリーズも出ています。仮説思考では思考力を、数量感覚では算数力を高めることが出来ます。我が家では全てをやりましたが、1冊に絞るとしたら空間把握が良いと思います。

難易度は初級、中級、上級となっていますのでお子様にあった難易度を選べます。(初級も意外と難しいです。)

低学年のうちは思考力を鍛えるパズルのような問題集を多くした方が良いと考えていますが、1冊は実践的な問題集もやらせたかったので、トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざすもやりました。

トップクラス問題集は標準クラス、ハイクラスA、ハイクラスB、トップクラスと4つの難易度に分かれています。我が家の場合、時間の関係上ところどころトップクラスは手を付けていませんが、今回のテストでは算数の偏差値77.5を取れました。

御三家と言われる難関校や、灘中、駒場東邦中などの類似問題も掲載されているので、この問題集が解けるレベルになれば、その名の通り、全国でもトップクラスの偏差値が取れるようになっていることでしょう。

早期学習 国語

国語に関しては幼稚園の年長から公文に通わせていました。家庭学習では、沢山の本を読むこと。(知らない言葉や漢字は辞書でひかせながら読ますのをおススメします。)他に漢字検定を定期的に受けさせていました。

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家庭学習では算数と同じようにトップクラス問題集 こくご 小学1年を用い勉強させました。

この1冊で漢字、読解力、語彙など勉強が出来ます。

私は自分で問題を作るのが好きで、計算問題や図形問題などを自作し、息子にやらしていますが、国語の文章問題だけは自作していません。文章問題はきちんとしたものをやらせた方が良いでしょう。

我が家の漢字勉強方法はトイレ学習⇒漢字検定です。トイレ学習は親も子供も労力が掛からず、誰でも簡単に出来る勉強方法なのでおススメです。

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トイレ学習&読書で漢字を覚えさせました。漢字を覚えるコツはパーツ毎に覚えることです。例えば、笛なら竹冠に由。と覚えます。書いて手で覚えるやり方だけだと、読めるんだけど、書けない。という、うる覚えになりがちです。

漢字は見て覚えても、書いて覚えても良いのですが、漠然と形で捉えるのでなく、パーツ毎にはっきり覚えさせます。

我が家では漢字の勉強も口頭でやることが多いです。

パパ
息子
木が三つ

口頭でやるメリットとしては、時間短縮とパーツ毎に口に出して覚えることです。息子の場合、文字を書くことを嫌がるので口頭方式でやるようになりましたが、文字を書くことに抵抗ないお子様でしたら書いて覚えても問題ありません。ただその場合でも、パーツ毎にしっかり覚えさせるようして下さい。

我が家では漢字をどの程度、理解しているか確認する為に、漢字検定を受けているのですが、その際に漢検 10級 実物大過去問 本番チャレンジ!を使って確認していました。

漢字検定を受ける1か月前くらいに過去問を解かせます。トイレ学習&読書で漢字自体はほぼ解けるようになっていました。あとは、漢字検定の過去問に合わした形式で音読みや訓読み、類義語などを学習していました。

中学受験は早期学習でスタートダッシュを決めよう

私は中学受験にはスタートダッシュが必要と考えています。

早期学習は途中で飽きるのでしない方がいい。という方もおられますが、飽きないように楽しめる早期学習をすれば良いのです。

その為には、今回、ご紹介したきらめき算数脳など、子供が楽しく取り組めるような問題集を取り入れましょう。

子供が楽しく勉強をやれるという意味では早期学習にタブレット教育を取り入れるのも良いと思います。家庭学習の場合、親が子供の勉強を見ることになるので、親の労力&時間が必要になってきます。その点、低学年向けのタブレット学習は親が面倒を見なくても子供が遊び感覚で勉強出来るように工夫されています。ご家庭にあった学習方法を取れ入れましょう。

どちらにしよ低学年のうちは実践的な問題をガツガツ勉強をするのでなく、楽しく学べる工夫が必要です。早期学習で楽しみながら思考力を養うことは後々の中学受験に必ず役に立つことでしょう。