親子で一緒に問題を考える~思考力を養う~

大学受験の対策を親が子供に勉強を教えるということは親の学力も高くないと難しいかもしれません。

しかし、中学受験対策ならば、家庭で親が子供に勉強を教えるということは可能です。実際にそういう家庭も多いと思います。

勉強は大きく分けて、暗記する勉強と思考力を養う勉強の2つがあります。

暗記する勉強を例に挙げると、漢字やことわざ、理科や社会などです。思考力を養う勉強は算数の図形や文章問題、国語の読解力などが挙げられます。

家庭学習に置いては、後者の思考力を養う勉強の方に苦戦している親御さんの悩みを聞くことが多いです。確かに暗記モノよりは教えにくい分野かもしれません。

そこで今回は、思考力を養う勉強方法、親子で問題を解く学習スタイルについて記事にしたいと思います。

親子で解く問題はどのような問題か?

冒頭にも触れましたが、親子で一緒に解く問題は何でも良いというわけではありません。

算数の文章問題や、図形問題。国語の読解力問題がメインになります。

最近の中学受験の傾向では、理科や社会でも、単純な知識だけを問う問題は減りつつありますので、そういった問題を親子で解くのも良いでしょう。

親子で一緒に解くメリット

子供がスラスラ解ける問題を親と解くメリットは少ないです。難易度的には、子供が難しいと思うような問題や、解けない問題を親子で解きましょう。

子供に解き方を学習させる

親がどのように問題を考えて解いてるのかを実際に見せて子供に学習させます。

図形問題なら、どこに補助線を引けば答えを導けるか?どうして、そこに補助線を引けば解けると思ったのか?などを子供に説明しながら問題を解きましょう。

思考力を養う勉強方法と言いましたが、思考力が必要な問題をパターン化して覚える、暗記して覚えると言った方が近いかもしれません。

一見、図形問題は思考力を試す問題に思えますが、大きな意味では暗記問題とも言えます。

図形問題を解く大前提として、必要な定理を覚える必要があります。次に、その定理をどのように使用するか覚える必要があります。

必要な定理とは、三角形の面積=底辺×高さ÷2など、どの問題にも共通する一つの知識です。

ただ、この知識だけで解ける問題は数多くはありません。大抵の場合は、底辺の長さを求めるのに一工夫が必要だったり、補助線を引いて自分で三角形を作ったりしなければいけません。

そういった問題は一見、思考力を問うような問題に思われがちですが、定理をどのように使用するか知識があれば解ける問題でもあります。三角形の面積を答える問題にも、何パターンの問題があり、そのパターンを何度か解いてる内に自然と解けるようになります。

中には定理だけを教えれば、初見で応用問題もスラスラ解けるような天才な子供もいるかもしれませんが、かなり稀だと思います。

楽しみながら解ける

子供一人で問題を解くのは詰まらなく飽きると思います。難易度が難しい問題だと、なおのことでしょう。

親子であーだこーだ会話しながら解くことによって、楽しみながら問題を解くことが出来ます。

勉強しながらスキンシップも取れるので一石二鳥です。

子供が何故、間違えているか分かり易い

子供が1人で問題を解いた後に、答え合わせで間違えている問題を発見しても、なぜ子供がそのような間違いをしたか分かり辛い時があります。間違えた理由が式から見えることもありますが、式からだけではよく掴めないこともあります。

親子で一緒に問題を解く場合、リアルタイムで子供の考え方が共有できるので、なぜ間違えているのが分かり、その場で考え方が間違っていることを指導できます。

子供に説明させて理解度を深める

親が解けるが子供が解けない問題の場合は親が解き方を分かり易く説明し、子供に解き方を学習させましょう、と上節で説明しましたが、逆に子供が解ける問題は親が解けないフリをして、子供に説明をさせるのも一つの方法です。

人に説明する時は、理論的に解説しなければいけません。第三者に解き方を説明することにより、さらに理解度が上がります。

説明が分かり辛い点は、親が質問をして、理論的に出来る様に誘導して上げて下さい。

また「なるほどー分かり易い説明ありがとう」とか、「パパが分からないのに凄いねー。頭良いねー。」などと褒めてあげてあげると、モチベーションのアップに繋がります。

まとめ

親子で問題を考えるメリット

  • 答えを導き出すまでの過程を理解できるようになる
  • 子供の様子を見ながら、適度のヒントを出せる
  • 勉強しながら親子のスキンシップがはかれる

難易度ごとの解き方パターン

  • 子供が分からない問題⇒親が理論的に説明する
  • 子供が解けそうで解けない問題⇒一緒に考え、適度のヒントを与える
  • 子供が解ける問題⇒親に理論的に説明させる

暗記が必要な問題は、子供が1人で勉強しても時間を掛ければ掛けるほど比例して成績が向上していきます。

一方、理論力、思考力を問う問題に関しては、1人で勉強をしてもなかなか上達しない子がいます。そういった子の場合は、是非、親子で問題を解く学習方法を取り入れてみて下さい。

学力向上に繋がるだけでなく、親子のスキンシップも取れるのでおススメです。また中学受験の問題の中には、親が解いても難しいと感じるような問題もあり、「小学生なのに、こんな難しい問題を勉強しているんだ。」と親が知る良い機会にもなると思います。

 

 

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