スタッフから「なんで全国統一小学生テストが終わった直後に、テスト対策の記事を書いてるんですか?タイミングを考えて下さい。」と愚痴を言われているのですが、算数、国語と記事にしてきたので、今回は〝全国統一小学生テスト〟の【理科】について解説します。
〝全国統一小学生テスト〟では1~3年生は国語と算数の2教科ですが、4年生からは理科と社会が追加され計4教科となり、テスト対策の勉強がさらに増えます。
今回は、理科、社会が初めてのテストとなる4年生の6月テストの【理科】を対象に対策を解説しますが、他の学年にも対応できるので参考にしてみて下さい。
全国統一小学生テストの【理科】対策
4年生の6月から新たに加わるのが理科と社会です。算数と国語は150点満点なのに対し、理科、社会は100点満点になります。時間も4年生は20分、5,6年生は25分と短めに設定されており、時間的にはタイトです。
難易度は算数、国語に比べ易しくなっており、私立の中学受験に出るような細かい知識はほとんど問われません。その為、基本が大事な教科になってきます。
基本を押さえる
〝全国統一小学生テスト〟の【理科】は主に基本問題が出題されます。算数は学校では習わないような問題も出題されますが、【理科】に関してはそういった問題は少ない傾向にあります。
まずは基本をしっかり覚えることが必要です。基本問題が大半を占めるので、基本問題を落としてしまうと順位、偏差値ともガクッと下がってしまいます。
例えば、昆虫分野なら、昆虫の体は頭、胸、腹の3つに分かれるなどの基本的な知識は必要ですが、ミツバチの尻振りダンスや、アオムシが成虫までに何回脱皮するかなどの細かい知識を聞くことはまず出ないと思います。
万が一、ミツバチの尻振りダンスが出題されるようなことはあっても、文章や図で一通り説明し、そこから読み取れる範囲での問題形式となるはずです。(詳しくは次節で説明します。)
ミツバチの尻振りダンスは何の為にするか?などの知識としての問題は出ないでしょう。
文章や図、グラフを読み取る力が必要
〝全国統一小学生テスト〟の【理科】は私立中学受験に出てくるような細かい知識まで問う問題は少なく、文章や図、グラフから読み取る力を試されます。試験内容的には公立一貫校の適性検査に近い形式になります。
その為、理科の知識としては基本を押さえとけば良いのですが、文章を読み解く力、図やグラフを正しく読み取る力を鍛える必要があります。しかも時間設定が短い為、なるべく早く読み取れるような訓練が必要です。
平均点や、偏差値60を取るのは比較的簡単だが、それ以上は、、、
- 理科の知識としての基本を押さえる
- 文章や図、グラフを正しく早く理解する力
上記の2点を抑えとけば、平均点は優に超えますし、偏差値60以上も取れると思います。
ただしそれ以上を取る(満点や偏差値70超えなど)のは意外と難しいのが理科の特徴です。
大半は基本問題なのですが、いくつか応用問題も交じっており、さらに上位を狙うには+αの勉強が必要です。
知識としての理科という教科は突き詰めれば突き詰めるほど多数の知識を必要とされるので、その全ての知識を完璧に覚えるというのは大変です。
難関中学校を目指す場合は、最終的には全てを網羅しないといけないのですが、〝全国統一小学生テスト対策〟としては、とことん知識を突き詰めるのでなく、上記の2点。基本を押さえることと、問題を読み解く力を高める方が効果的な対策になります。
〝全国統一小学生テスト〟【理科】の対策用テキスト、問題集
上節で説明した通り、平均点や偏差値60を目指すのならくもんの理科集中学習小学3年生がおススメです。(6月テストの対策としては3年生の単位を中心に学習し+αで4年生をするのが良いでしょう。)
公文の集中学習の特徴として、難易度が低いので家庭学習のとっかかりとして基本を勉強するにはおススメの教材です。
問題の特徴として、初めは簡単な選択問題で、次に筆記というステップを踏むので、スラスラ解けるのがポイントです。
例題を上げると、
〝虹にある色は? ①黒 ②茶色 ③赤〟
などとなっていて、他の選択肢はあり得ないだろう。と答えを知らなくても解けるように工夫されています。次のページで答えを筆記する形式での問題で段階を踏んで知識を得られるようになっています。
もし決勝大会を視野に50位以内を目指したいのならば、他の難易度の高いテキストなども必要になってくると思いますが、そこまで必要ないなら公文の集中学習で基礎固めで十分と私は考えています。
まとめ
〝全国統一小学生テスト〟の【理科】の対策をまとめると
- 理科の知識としての基本を押さえる
- 文章、図、グラフを読み取る力を鍛える
- 上位を目指すなら、細かいとこまで学習する必要がある
の、3点です。
おススメ教材は
- 公文の理科集中学習(トップを目指すには物足りないです)
に、なります。
理科と社会は、知識をとことん突き詰めて覚えようとすると、莫大な知識量になってくるので、つくづく中学受験って大変だなぁ、と感じてしまう教科です。
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