トイレ学習とは、文字通りトイレにポスターを貼るだけの超お手軽な勉強方法です。
そんな簡単な方法で学力向上するの?、、、と不思議に思われる方もいるかもしれませんが、トイレ学習の効果は絶大です。
勉強は日々の積み重ねが大事です。その為には勉強の習慣化が重要になってくるのですが、口でいうほど勉強の習慣化は簡単ではありません。
具合が悪い日もあれば、友達が遊びに来る日もあるでしょう。単純に勉強を嫌がる子もいますよね。
ただ、どんな子であれトイレは必ず毎日行きます。トイレに行けば自然と目に映る場所にポスターが貼ってあるので、無意識の内に勉強の習慣化を実施しているのです。
トイレ学習 3大メリット
トイレ学習の最大のメリットは手軽さにあります。親も子供も何一つ苦労はありません。他にも時間効率の良さ、コストパフォーマンスの良さも魅力です。
楽すぎる勉強方法
トイレ学習は私の知る限り世の中で一番、簡単な勉強方法です。
親は学習ポスターをトイレの扉に貼るだけ。子供はトイレに行ったさい、貼られたポスターを眺めるだけ。
勉強をする時間を作る必要もなく、塾に送り迎えする必要もなく、親が子供に勉強を教える必要もなく、ストレスを感じることもなく、それでいて効果があるのがトイレ学習です。
勉強をしているのにストレスがない。 と言うことは とてつもないメリットです。
逆に言うと、ストレスが溜まるようなトイレ学習方法は間違っています。「テストが近いからトイレで漢字を10文字覚えてきて。」とか、「トイレに入ったら必ず学習ポスターに目を通しなさい。」など親が子に言うのはNGです。
あくまで親は学習ポスターを貼るだけに徹し、子供が自然に目を通すようにして上げて下さい。
時間効率の良さ
勉強はコツコツ積み上げていくもので日々の努力が大切です。ただ、現代の小学生は習い事や、部活動など忙しい子も多く、勉強の為の時間を多く取れないことも珍しくありません。
普通、勉強と言うのは宿題をやるにしてもテスト対策をするにしても勉強をする時間を作る必要があります。トイレ学習の場合、勉強をする為の時間を作る必要がありません。
必要な時間は親が月に1回か2回、ポスターを交換する時間くらいです。(3分くらい)
家庭学習の場合、親子二人三脚で頑張る必要があるのですが、トイレ学習の場合、親は何もしていないのにまるで子供が勝手に学力向上しているような錯覚に陥ります。
勉強時間を作らず学力向上出来るのは、トイレ学習と一部の体験学習だけだと思います。
コストパフォーマンスの良さ
トイレ学習の場合、市販のポスターを貼るご家庭が多いと思います。学習ポスターは大手の塾や各出版社から出されていますが、そんなに高いものではありません。
ポスター1枚だけでなく、セットで売っているものが多いので、一つセットを購入すれば1年生~6年生まで6年間対応出来るのでコストパフォーマンスは良いです。
トイレ学習をより効果的にする方法
トイレ学習をより効果的に学力向上に繋げるにはいくつかの注意点があります。
大事な箇所は一番目の届きやすい場所に貼る
トイレ学習は視覚からの学習ですので自然に目の届く位置に貼るのが効果的です。具体的には目の前の扉です。高さも自然に見れる箇所に貼りましょう。
両サイドの壁にも貼れますので、気分によって見るポスターを変えられるように正面とは違うジャンルのポスターを貼るのもおススメです。
我が家では目の前の扉に漢字2枚と算数1枚(いろいろな計算方法)。右の壁には社会の日本地図関係のポスター。左の壁には、カレンダーを貼ることが多いです。
余計なモノはトイレに持ち込ませない
最近の小学生は自分専用のスマホやタブレットを持っている子も多いと思いますが、トイレには持ち込ませないようにしましょう。もちろんゲームや漫画なども禁止です。
トイレにスマホを持ち込むと、ポスターに目もくれずひたすたスマホを弄るようになるのは目に見えています。
ただ注意しないといけないのは「ポスター見る為にスマホは持ち込み禁止。」と言ってしまうとポスターに反感を持つ可能性があります。
子供には衛生的な理由や、水に濡らしたら困るなどの口実でトイレには余計なものを持ち込ませないようして下さい。
貼る期間は長めに
トイレ学習は 毎日、目を通す⇒自然に頭にインプットされるという学習方法です。
どんなに記憶力が良い子でも、日替わりのようにポスターを入れ替えていたら暗記が追い付かなくなります。
例えば漢字検定を受ける3カ月前くらいに、その範囲の漢字ポスターを貼り、検定が終わったら違うポスターに張り替えるなどするようにします。短くても半月くらいは貼り続けましょう。
トイレ学習の効果
トイレ学習は、お手軽すぎて本当に効果があるのか?懐疑的に思われる方もいるかもしれませんので、我が家での使用例を教科別に記しておきます。
国語
我が家では国語は漢字のポスターのみ貼っています。
息子はトイレ学習&効率的な読書方法のみで、1年生の時には小学校で習う漢字をほぼ全て読めるようになっていました。
難関中学に合格した芦田愛菜さんは低学年の内に300冊の本を読んだそうです。 一般的に中学受験を目指す子には沢山の本を読ますと良い、というフレーズをよく耳にしますよね。 しかしその一方、読書と国語の成績は関係ない、と主張している先生方[…]
毎回、漢字検定を受ける前に、過去問をやらしているのですが、読みに関してはほぼ全て、書きに関しても80~90%くらいは書けるようにもなっています。
私は幼少時代、漢字が苦手で何度も手で書いて覚えようとしていましたが、息子は漢字を見て覚えるやり方で効果を上げています。
漢字を見て覚えるポイントとしては、パーツごとに覚えることが重要です。例を挙げて説明すると、森の場合は木を3個。持つという漢字なら、てへんに寺といった具合にパーツ毎に分けて覚えます。
書いて手で覚えるやり方だと、なんとなく形を覚えていて、読めるけれど書けないというパターンがありがちですが、パーツごとにしっかり覚えておけばそういった事はありません。
算数
算数に関しては、つるかめ算、時計算、旅人算などの計算方法のポスターを長らく貼っていました。
実際に家庭学習や塾の問題で、その計算方法を使う問題があると「僕、この計算方法分かるよ。」と喜んで解いていました。
漢字や計算方法もそうですが、勉強を教える前から理解していて解ける、と言うのは親としては本当に驚きです。
何もしないでも子供が勝手に学力向上しているような気分になります。
どのようなモノを貼れば良いか?
学習ポスターは視覚での勉強方法です。その為、要点だけをコンパクトに纏めた見易いもの、カラフルなもの、ワンポイントに絵があるもの、など見易いポスターが良いです。
市販の学習ポスター
市販の学習ポスターは、大手の塾、様々な出版社から発売されています。そういったポスターは見て覚える専用に作られているので、上節で紹介した通りの見易い、カラフル、ワンポイントの絵など、良く出来ているものが多いです。
どのポスターも良く考えられて作られているので、大手の塾などが出版しているポスターなら間違いないと思います。
我が家では栄光ゼミナールの小学生学習ポスターブック 改訂新版を使用していました。
この学習ポスターはセットになっており
【国語】1年~6年の漢字表、ことわざ、4文字熟語など9種類
【算数】いろいろな計算方法(つるかめ算、旅人算など)、九九、単位の一覧など10種類
【理科】てこの仕組み、光、植物、体のしくみなど6種類
【社会】日本地図、世界地図、歴史年表など6種類
他にもアルファベット、お金、インターネットなど3種類。合計34枚(裏表合わせて)のポスターの組み合わせになっています。
漢字は単体でなく、熟語も明記されているので熟語ごと覚えられる点は気に入っています。
テキストのコピー
学習ポスターではないですが、市販のテキストなどで良く纏められ見易いページなどをコピーして貼るのも効果的です。
最後に
学習ポスターはコンパクトに纏められていて見易く作られていますが、その分、詳細な所までは盛り込まれておりません。
あくまでポイントや要点を分かり易く纏めたものなので、学習ポスターのみで中学受験対策の勉強をすることは出来ません。塾や家庭学習と、上手く組み合わせて活用しましょう。
トイレ学習は非常にお手軽な勉強方法なので、中学受験を考えている家庭はもちろん、そうでないご家庭にもおススメしたい勉強方法です。