中学受験は小学生同士の過酷の競争です。
少なからず子供にストレスを与えることになることでしょう。中学受験に対するモチベーション=〝やる気〟が維持できない時もあります。
そんな時に我が家では、私が発するたった一つの言葉で息子は勉強に取り組みます。うちの子が勉強する原動力になっているものはたった一つだけです。
また、前回、中学受験に対する親の在り方の記事を載せたのですが、反響が大きく驚いています。
一番、多かったご意見は「親がそんなに重い想いでいたら、子供に過度のプレッシャーを与えていないか、ストレスを与えていないか?」という内容です。
今回は、その質問の答えを交えつつ、中学受験に対する子供のストレス対策とモチベーション管理について解説します。
子供の中学受験をサポートしているお母さん、お父さん。 今日も家庭教育、塾の送り迎えお疲れ様です。 子供が勉強を嫌がり頭を抱えることもあるでしょう、成績が上がらずイライラすることもあると思います。 中学受験、サポートする親[…]
勉強を楽しむ為の工夫
子供にストレスを与えず勉強をさせる工夫、モチベーションアップに関わるような取り組みを取り入れています。
褒めて褒めて褒めまくる
勉強に限った話ではありませんが、子育てには〝叱るより褒める〟が鉄則です。
特に勉強に限っては、絶対に叱ってはいけません。なぜなら勉強は面倒くさいし、つまらないし、本当はやりたくないからです。
誰だって勉強なんて嫌いです、ゲームや漫画を読んでいた方が100倍楽しいはずです。
その嫌で嫌で仕方がない勉強を頑張っている(親にさせられている)のに、問題を間違えたからと言った理由で怒られたら、誰だって勉強をさらに嫌いになります。
なんでイヤイヤやらされている勉強をやって、怒られないといけないの?だったら勉強なんてやりたくない!となるのは至極当然です。
勉強が楽しいものと子供を騙す
勉強はつまらないものです、誰も、つまらない事はやりたくありませんよね?
子供が勉強を楽しいと思ってもらえれば一番良いのですが、お子さんは勉強好きですか?
勉強が好きなお子さんなら、何も心配ありません。その調子で勉強していけば成績は必ず上がると思います。
、、でも勉強に乗り気でないお子さんの方が圧倒的に多いと思います。そのような場合は、一部分だけでも良いので好きになる単位を作るようにしてみて下さい。
我が家の場合で言うと、息子は単純作業が大嫌いです。算数だと、計算式の問題です。国語だと漢字の書き取りなどが嫌いです。その辺は、いくら好きにさせようと思っても無理だと思うので違う分野を好きになるように仕向けています。
算数で言うと、図形です。具体的にどのように実践しているかというと、テキストを開いて図形問題の単位になると、「今日はラッキーじゃん。楽しい図形問題だから良かったね。」と、毎回、大袈裟に言っています。
刷り込みが成功したらしく、息子の方も、「図形問題か、ラッキー。」と思うようになりました。
サピックスが出版している〝きらめき算数脳 小学3・4年生 (サピックスブックス)〟に関しては、もはや息子にとってはご褒美クラスになっています。
宿題やりたくない、とゴネた時に「宿題終わったらきらめき算数脳やっても良いよ。」と言うと、「やったー。なら宿題終わらすよ。」と、不思議な会話が成立します。
布団でゴロゴロ勉強法
図形が楽しいと思うと言っても、やはり難しい問題は嫌がります。
そこで難しい図形問題は、勉強と思わせないように遊び感覚でやらせる工夫をしています。
具体的には、まず私が布団で図形問題を一人で楽しそうに取り組みます。すると、息子が「何してるの?」と興味を持って聞いてくるので「チョー面白い図形のパズルやってるんだよ。一緒にやる?」と、誘うとホイホイ乗ってくるので二人で図形問題に、あーだこーだ言って取り組むようにしています。
机で取り組むと、どうしても〝勉強をしている〟という気になります。嫌がりそうな難しい問題などは布団でゴロゴロしながら〝遊び感覚〟でやらしています。
我が家が現在、布団ゴロゴロ勉強法に取り組んでいるのは〝中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題〟というテキストで、4年生の息子がやるには少し難しい内容です。その為、あえて家庭学習の時間に取り組まず、寝る前などに親子で眺めています。
紙ベースの問題以外にも取り組む
塾のテキストや市販の問題集は〝勉強感〟ありありです。沢山やるとお腹いっぱいになってしまうので、適度に紙ベース以外の勉強もやらせます。
理科なら実験キット、地理なら日本地図のパズルなど。他にもタブレットでやる学習も、子供が楽しく取り組めるような仕組みになっているものが多く家庭学習に使用するのも良いと思います。
子供の特徴に合った学習スタイルを
子供の個性は千差万別です。
勉強スタイルもその子の特徴に合わせたものにすることで、学力向上に繋がります。
例え双子でも、性格や集中力、好きなもの嫌いなもの。は違うので、その子にあったスタイルを追求しましょう。
成績の良い兄と同じ学習方法をやらしたのに弟の成績が上がらない、地頭の差かしら、と嘆く親御さんも見かけますが、兄に合った学習スタイルが弟には向いていなかっただけかもしれません。
そういった意味でも、塾を選ぶ際は、実績などの数字を見るだけでなく、その塾の学習スタイルがお子さんに向いているのか?を優先に考えるのがベストです。
集団塾よりも、少人数塾の方が子供にフィットしてくれた学習スタイルを提供して貰えるかもしれません。(そこまでしない塾もあるので注意。)
子供の特徴を一番知っているのは誰よりも親御さんです。子供にあった学習スタイルを提供できるという点のみで考えると、子供にとって一番良い先生は両親と言えるのかもしれません。
我が家の学習スタイル
今から紹介する学習スタイルは、現時点で我が家でやっている学習スタイルです。
※上節で説明した通り、学習スタイルはその子に合ったスタイルにするのが理想です。子供によって、特徴が違うので紹介する勉強方法をそのまま全て取り入れるのはおススメしません。
【うちの子の特徴】
- 新しいことを学ぶのは好きだけど勉強は嫌い
- 特に単純作業が大嫌い
- 平日は塾以外にも習い事で時間がない
- 面倒くさがりや、文字を書くのが嫌い
うちの子の特徴とストレス対策を考え、徹底した学習の効率化を実践しています。
【我が家の学習スタイル】
- 口頭スタイル(書くのは親)
- 計算問題はやらない(宿題はしています)
- 図形問題、文章問題の計算は電卓使用
- 漢字の書き取りはしない(学校の宿題の漢字は先生と相談して書く量を減らしてもらっています)
我が家では家庭学習に取り組む際、子供は口で答えるだけで書くのは私がやっています。計算問題はやり方をマスターした後はやらせていません。漢字は読書と学習ポスターで覚えさせ、定期的に口頭でチェック、忘れてしまった漢字だけ書いて覚えています。算数の文章問題などは考え方を口頭で答えさせ、計算自体は私が電卓を使用しています。
我が家では、子供に勉強によるストレスをなるべく与えたくないので、削れる部分は出来る限り簡略化し、スピードアップに努めています。
上記の徹底した効率化で平日は月・水・金の10分~15分、火、木は塾があるので家庭学習なし。土曜、日曜は10分~15分勉強したら40分~50分自由時間を繰り返すやり方で、1日トータルで1時間から2時間の家庭学習を実践しています。現在は家庭学習の8割は塾の内容&2割で他の分野を勉強しています。
我が子が勉強をするモチベーションはたった一つ
子供の学習意欲を高める為に〝一回学習するごとに用紙にシールでポイントをはり、溜まったら焼肉行こう〟だとか、〝勉強した分だけ賢くなるよ〟とかモチベーションを上げようと色々と言うこともありますが、さほど効果はありません。
我が子が勉強するモチベーションはたった一つです。
それは、タブレット(ゲーム)をやりたい。の一心のみです。
我が家には、勉強した分(10分~15分)だけタブレットで遊んで良い(40分~50分)という、ルールがあるので、勉強をやりたくないと駄々をこねる時もありますが「勉強しなくても良いけど、タブレットは禁止だよ。」と一言かけると、いそいそと勉強に取り組みます。
最後に
効果的な勉強方法は子供の特徴によって変わります。
常日頃から、親は子供の行動を観察し、その子にあった学習スタイルを確立することが大切です。
そうすることにより成績も上がりますし、子供のストレス軽減に繋がります。親子ともども負担にならない形で中学受験に挑みましょう。