つるかめ算に物申す!【我が家はつるハチ算】

中学受験の算数と言えば〝つるかめ算〟を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか?

我が家では子供に〝つるかめ算〟を教える際、亀の代わりに蜂を使用し、〝つるハチ算〟として指導しました。

なぜ、亀でなく蜂で教えたのか?それには〝つるかめ算〟には、ある弱点があるからです。私なりの深い理由があります。

つるかめ算とは?

〝つるかめ算〟は中学受験の特殊な計算の為、一般の小学校では習いません。

一般的には知られていないので、まずは簡単に〝つるかめ算〟の概要から説明します。

つるかめ算

つるとかめが合わせて6匹います。足の合計は20本でした。つるとかめはそれぞれ何匹いるでしょうか?

X,Yを使う連立方程式を使えば簡単に解ける問題ですが、中学受験では連立方程式を使わずに解くことが求められます。

解き方は独特です。

6×2=12(全て鶴だった場合を考えます。)
   20-12=8(足の数は20本だったので全て鶴の場合、8本余ります。)
   4-(亀の足と鶴の足の差を求めます。)
   8÷=4(余った8本の足の分、鶴を亀に変身させます。)←亀は4匹
   6-4=2(全部で6匹なので、亀が4匹だとすると鶴は2匹。)←鶴は2匹

答えは亀が4匹、鶴が2匹となります。面積図で求める方法もありますが、考え方は一緒です。

つるかめ算の弱点

一見すると、つるかめ算は縁起の良い2匹の動物を使って、分かり易いように見えますが、私は、この計算式に大いに不満を持っています。

どこに不満があるのかというと、鶴の足の数と、鶴と亀の足の差が同じ2であるというところです。

つるハチ算

上記と似たような問題をつるハチ算で求めます。

つるとハチが合わせて6匹います。足の合計は20本でした。つるとハチはそれぞれ何匹いるでしょうか?

解き方は〝つるかめ算〟と一緒です。

6×2=12(全て鶴だった場合を考えます。)
   20-12=8(足の数は20本だったので全て鶴の場合、8本余ります。)
   6-(蜂の足と鶴の足の差を求めます。)
   8÷=2(余った8本の足の分、鶴を蜂に変身させます。)←蜂は2匹
   6-2=4(全部で6匹なので、蜂が2匹だとすると鶴は4匹。)←鶴は4匹

つるかめ算とつるハチ算の違い

考え方も、解法も同じですが、

つるかめ算

   4-(亀の足と鶴の足の差を求めます。)
   8÷=4(余った8本の足の分、鶴を亀に変身させます。)←亀は4匹
つるハチ算
   6-(蜂の足と鶴の足の差を求めます。)
   8÷=2(余った8本の足の分、鶴を蜂に変身させます。)←蜂は2匹
上記の部分だけ、違ってきます。
つるかめ算だと、鶴の足の数は2本。亀の足と鶴の足の差も2本。
つるハチ算だと、鶴の足の数は2本。蜂の足と鶴の足の差は4本。です。
つるかめ算の場合、最後の計算が足の差の数でなく、鶴の足の数で求めても答えは一緒になってしまいます。

より分かり易く

今回の話は、人によっては、「演習は鶴と亀じゃなくなるんだしどっちでも良いじゃん。」だとか、「考え方を教えているのだから式の数は重要じゃない。」と、思われる方もいると思います。

確かに些細なことですが、子供の間違いを誘発しないように少しでも分かり易く教えることが重要。だと私は考えています。

今回の〝つるかめ算〟の話とは別で、勉強を教えてるとテキストや問題集の解説にも、「こう教えた方が分かり易いんじゃない?間違えにくいんじゃない?」と思うことも時々あり、その都度、私はオリジナルな計算方法で教えるようにしています。

今回の記事を読んで、少しでも賛同してくれた方は、是非、ご家庭でも〝つるハチ算〟を使ってみて下さい。

息子
そんな人、いないと思うなぁ。
パパ
ハチが大好きで、亀が大嫌いな人はひょっとして、、
息子
それだと趣旨が違うような、、、。

 

 

 

↓中学受験のサイトランキング

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

↑応援ありがとうございます♪励みに頑張ります!